2014年10月4(土)「やまねひとり」@下北沢 lown
セットリスト
第一部
1.fish
2.空な色
3.紅葉(もみじ)(童謡)
4.赤とんぼ(童謡)
5.手紙
6.wonder
7.P.S.
8.君を好きになったんだろう

第二部
9.あなたに
10.ジャンヌダルク
11.STAR
12.へなへなん
13.花盛り
14.Hahaha!Happybirthday
15.歌ってhappy!
en.step by step

この日,松江から飛行機で東京に戻ってきたまーさん. ずっともやもやしていて話したかった話からライブは始まった. だいたいこんな話だった.

それは,空港で飛行機に搭乗するために通る通路での出来事だった. 前を歩いていた男性がつばをはき捨てたではないか.そのつばは通路のガラス窓?(ガラス張りの通路だったか?)についた. 病気のせいだとか特別な理由があってつばを吐いたようには見えない. それを見ていたまーさんは,ティッシュを渡して拭きなさいとでも言おうかと思ったが,あいにくティッシュを持ち合わせておらず,どうすることもできなかった. 何もできなかった自分への苛立ちも含めてもやもやした気持ちを抱えたまま飛行機に乗った. となりの席は綺麗なお姉さんだったが,それでも気持ちは晴れなかった. 飛行機が東京に降り立った後,空港内で通る通路でその男性が後ろを歩いていることに気付いたが,何をどうすることもできなかった.

このもやもやした感情を晴らすためにもライブをよいものにしたいと意気込みをまーさんは語った.

今回のライブはツアーとは別ものということで,ツアーとは少し違った選曲になるとおっしゃった. どんな歌が聴けるのだろうとわくわくしながら一曲目の「fish」を聴いた. 「たよりない僕の声は君に届いているのかな」この最初のフレーズが,なんとなくこのもやもやとつながりがあるのではないかと勝手に想像した. 続く「空な色」もまーさんは自分のの心象世界を描き出す.低音を含むギターの響きがよく,緊張感を保ちつつも心地の良い空間だったように思う.

ここで常連さんからのつっこみでそれまで忘れていた恒例の乾杯をすることに. まーさんはペットボトルではなく,コップに入ったお水を飲んでいた.(こぼさなかったよ笑) 続く2曲は秋にちなんで秋の童謡,「紅葉(もみじ)」と「赤とんぼ」だ. 僕は歌詞をちゃんと覚えていなかったので,ああこんな曲だったなあと懐かしさを感じながらきかせてもらった. 癖のある歌い方というよりは素直に声を出す感じで歌そのものの良さを引き出していたように思う. 紅葉(もみじ)を歌うとあって,まーさん,はたさん,ミキティー(バーガーインレコードの新入社員さん)の間で?もみじとかえでの違いが議論になったそうだ. 気になる方はぐぐってみよう笑

そしてここからはまーさんワールド. 照明が絞られ,キャンドルによる間接照明がメインになる. そんなロマンチックな雰囲気の中,まーさんの本気をじっくり聴く. 「wonder」「P.S.」「君を好きになったんだろう」とMCなしで三曲が並ぶ. 今回は全体的に声が乗っていて迫力があったと思う.特に「P.S.」がよかったかなあ. 「wonder」もなんというか演奏に滑らかさがあって自然とその世界にどっぷり浸かっているという感覚があった. いい意味で余裕が出てきたのかなあとも思う.

これで第一部は終了.そしてだんだんいいにおいが立ち込めてくる.lownライブのお約束だね.

続く第二部は歌声喫茶よろしく盛り上げていこうとまーさんが弾む声でおっしゃる. 一緒に歌える曲をそろえたとのこと. そのとおり,終わってみればアンコール含めてすべて手拍子付きでたくさん歌えた. 本当に楽しいひとときだった.
花盛りは春の歌だがアルバムリリースにあやかって一緒に歌うことにしたとのこと. これはいつきいても春の陽気な雰囲気を感じさせてくれるからとてもよい. 夏なら「feel on summer」や「真夏のラブソング」「蛍」,冬なら「冬の歌」があるが, 秋にちなんだまーさん曲にはどんなものがあっただろう. 食欲の秋,スポーツの秋,読書の秋,実りの秋など秋にもいろいろある. どんな秋の歌がきけるのか楽しみにしておこうかな.

「歌ってhappy!」を体現するライブだったと思う. 歌ってhappy!ツアーとは別ものとはいえ,歌ってhappy!はまーさんとともにある. いや,もうまーさんファンの中にもあるだろう. ほら,いつの間にか歌ってhappy!が脳内で再生されてきたでしょ?ん,もう既に口ずさんでたって?笑