7月5日(金)東京ムーンディバー Vol.15~before the stars falling~@渋谷Lush
今回はSoupnote presentsのライブに行ってきた。
ライブハウスLushは渋谷の宮益坂、ビルの地下1階にある。
ステージは比較的狭いが縦に長い空間。
ライブハウス内喫煙可なので、
煙草が苦手な僕としてはちょっと辛い場所だった。

さて気を取り直して書こう。

まーさんセトリ
1,「たなばたさま」
2,「かくれんぼ」
3,「wonder」
4,「へなへなん」
5,「おやすみnight」
6,「君を好きになったんだろう」
7,「P.S.」

1,「たなばたさま」
新曲ではない。
古くからある童謡である。
”ささのはさらさら~”で始まるあの歌。
アカペラで歌ってくださった。
まーさんの透き通った声できくと
綺麗な夜空が浮かんでくる。

歌い終わってからのMCでは七夕が近いということで
大好きな彦星に一年に一度しか会えないという織姫の気持ちに
なって歌いたいとおっしゃった。

2,「かくれんぼ」
さっそく、その恋焦がれる気持ちを表現する。
両想いの彦星、織姫とは状況が異なるが、
それでも人が人を想う気持ちには共通する部分がある。

3,「wonder」
山根節炸裂である。
肺から出てくる空気をうまく調節し
声帯の微妙な動きを制御して
少しこすったような音をだしたり
ドスの利いた声というか重みのある声を出したりする。
今までにはなかったような「ウ~ア~」のアドリブもあったような。
(僕の記憶があいまいなだけかも)

4,「へなへなん」
今回もコール&レスポンスあり!
Soupnoteファンの皆さんも巻き込んで
みんなで歌う。
さすがはスープファンの皆様。
ノリがよく、声の出もよい。
これは楽しくなっちゃうよね。

5,「おやすみnight」
熱いへなへなんから、
おやすみnightでのクールダウン。
優しい調べにまーさんのしっとりとした歌声が
すーっと心にしみわたる。

6,「君を好きになったんだろう」
今回も好きになった部分が一つ増えた。
「君が吸ってる苦いもの
なんだか少し慣れてきた
君が打ってる銀の玉
楽しいならそれでいい」
ここはギターは小さめにならすけど
その分まーさんの声が
ストレートに伝わってくる。
曲中で色が変わるところとも言える。
氷解とでも言うべき心が大きくなる瞬間。
好きな人がすることだったら
何でも許せるようになるだろうか?


7,「P.S.」
終わりの部分のメロディーが秀逸で
素晴らしい余韻が残る。
まーさんの音に対する感覚に脱帽。
是非生で聴いてもらいたい一曲。

<考察>
推測ではあるが、
スープファンの方のほうがかなり多かったため
初めてまーさんをみる方も多かったと思う。
そんな中、新たなファンを獲得するという視点からすれば
このセトリはマニアックすぎると感じる方もいるだろう。
一方、まーさんファンからすれば
まだ音源化されていない曲も聴けたし
まーさんが今歌いたい曲こそがグッとくる曲だとも思う。

どのようなステージではどのようなセットリストがよいのか、
そもそもここでいう「よい」とは何をもってして「よい」とするのか。
一人の心の奥底に深く響く歌というのも「よい」だし
長期的にみてできるだけ多くの人によいと思ってもらえることも「よい」だ。
他の「よい」もたくさんあるだろう。
もちろん全ての「よい」を満たせればよいが、人間と一口にいったとしても
同じ人なんていないと言いきれるほどに多様であるので
よいと感じる曲は人によって異なると思う。
(ある程度偏りはあるだろうが。)

定量的なデータがとれるわけではないので
とても難しい問題だと思う。
ステージの上で感じることを大事にし
ファンとの対話を大切にする。
マネージャーの畑さんと作戦をしっかり立てる。
また自分と対話し、これからどういう風に
歌っていきたいかを見据える。
そういうまーさんの姿を尊重し見守っていこうと思う。


~Soupnote編~
Soupnoteのライブは初めてで
曲名を言われてもピンと来ないレベルなので
詳しいレポは熱いSoupnoteファンの方にお願いするとしよう。
ここでは感じたことを書き記しておこうと思う。

今回はSoupnoteのメンバーに加えて、
キーボードサポートとして
木村正英さんが参加していた。
以前goosehouseメンバーとして活動していたことから
画面越しには拝見したことがあった。
木村さんのハイトーンボイスは拝聴できなかったが
鮮やかな指さばきが想像できるような
メロディーがきこえてきてとてもよかった。
甚平を買いにイオンに行った時
会計のおばちゃんが知らないうちにカルトン(お金を受け渡しするあの入れ物)
まで入れてくれたという話は面白かった(笑)

久しぶりにこんな大音量で音楽をきいた。
ドラムやベースの低音が身体にずーんと響く。
身体全体で楽しむ音楽だった。
ボーカルのmeggさんの声は
あえて表現するなら人懐っこい声というのか
特徴的で耳に残る。
そして、歌いこなすのが難しいだろう部分も
難しいとは感じさせない歌唱。
馬場さん、船山さん、ゆかこさん、木村さんも
それぞれの個性を発揮して最高にいい音を出している。
合わせて演奏するというより演奏したものを重ねるという感じ。
それが化学変化を起こし、聴くものを飽きさせない。

途中七夕にちなんで
皆が楽しめる曲をということで
bump of chickenの「天体観測」も披露してくださった。
いい意味で期待を裏切って面白いことを
やらかしてくれるサービス精神旺盛でファン思い。
それがSoupnoteなのかなと感じた。

歌詞の内容まではちゃんと聞き取れなかったが
心のストッパーを外すというか
足についた重りを引きちぎるというか
子どもの頃、先のことを心配せずにはしゃぐ
あの気持ちを取り戻させてくれるような感覚があった。

アンコールではまーさんを迎えてのロック。
まーさんのロックもかっこよかった。
欲を言えばもう少しマイクの音量を
上げてくれるとよかったかな。

そんなこんなで熱気に包まれたまま
一息に駆け抜けたライブ。
素敵な時間をありがとう。