2014年3月7日(金)「渋谷公園通り音楽室Vol.35」@渋谷gee-ge
東京には午後雪が降った。
まーさんは雪女になって雪まで味方につけたのだろうか。
そんなまーさんは雪女らしく?白いセーターをお召しになっていた。

まーさんはトップバッター。

セットリスト
1,「努力の歌プランA」
2,「かくれんぼ」
3,「手紙」
4,「へなへなん」
5,「歌ってHappy!」
6,「おやすみnight」
7,「君を好きになったんだろう」

1,「努力の歌プランA」
テンポは比較的ゆっくりめに感じた。
ライブで聴くのが久しぶりだということもあって
自分の耳がじっくり味わっているのかもしれない。
プランAはBに比べて動的だと思う。
その動きがより効果的に見えるよう
まーさんはいろんな工夫をしているのだと感じた。

2,「かくれんぼ」
まーさんは自分の言葉を噛み締めるように声を出す。

ここでいうかくれんぼは、
自分と片思いの相手とのかくれんぼであると同時に
自分とコントロールできない自分の感情とのかくれんぼでもある。

「もういいよ」とファルセットで心の叫びを表現するところは
ライブで聴くとやはり迫力が違う。


3,「手紙」
歌う前のMCで
「この春に卒業や異動で引越しされる方はいらっしゃいますか?」
とまーさんは質問なさった。
しかし、会場にはそういう方は一人もいないようだった…。
3月4月はいろんなところで別れがある季節。
そんな季節にぜひ多くの方に聴いてもらいたい曲だ。

改めて聴くとやさしいメロディーで
まーさんの優しさがにじみ出ているなあと感じる。


4,「へなへなん」
コールアンドレスポンス!
コールアンドレスポンス!
(いや、ここで繰り返しても仕方ないか…)

ということで一緒に歌う。
お馴染み「あ~あ~」とか
「渋谷」「gee-ge」もあり~の
「歌ってハッピー」で締め。

今回のライブ最初の声出しで、
声は小さめだったが、
だんだん喉が温まってきて
いいコーラスができていった。

今回のライブは
きたはらいくさん、アルケミストさんのファンをあわせると
男女半々ぐらいで男声女声のバランスがいい感じだった。


5,「歌ってHappy!」
歌ってHappy!もコールアンドレスポンスをする。
今回はいつもとはリズムを少し変えてあった。
(リズムをどう説明すればよいかわからない。
誰か教えてくださいm(_ _)m)
曲にメリハリがついた感じがあった。
僕にとっては以前のリズムが身についていたせいか
少し戸惑って歌いにくかった。
初めて聴く方にはどう聴こえたのだろうか。

これも女声が聴こえてなんだか嬉しくなった。
男声合唱には雄々しさや重厚さという良さがあるが、
歌ってHappy!はそういう方向ではないと思う。
老若男女がうまく混じる明るいコーラスになるといい。

ワンマンではないイベントでコールアンドレスポンスを2曲入れるのは、
まーさんにとっては挑戦と言えることかもしれない。
(重く考えすぎかな。。。)
歌ってHappy!の輪が少しでも広がりますように。


6,「おやすみnight」
まーさんの歌声と優しいギターの音色に包まれ味わう幸せ。
まーさんの出演時間もあとわずかとわかり、感じる寂しさ。
二つの感情が互いを刺激しあった。


7,「君を好きになったんだろう」
始めにじゃららんとギターを鳴らすあの瞬間が好きだ。
このときの音がまーさんワールドの始まりを僕に告げる。
動き出したら終わるまで止まらない。
そう感じさせる勢いがあり、僕はただ聴き入る。

まーさんの自己表現が存分に伝わってくるステージだった。
これは聴く人にとって勇気となると感じた。
自分は自分。
今の自分をとりあえず認めて一歩踏み出そう。
そんな風にやさしく語りかけてくれるように思う。


二人目の演者は、きたはらいくさん。
ピアノ弾き語りで聴かせてくれた。
子育てのためしばらくお休みしていたが、
昨年の9月ごろからライブを再開したそうだ。

やさしく流れるようなメロディーもあれば
軽快な不思議なリズムの曲もあった。
また、アルケミストのピアニストさんとのコラボもあった。
全体としては美しいピアノのメロディーが印象的だった。
小学校の生活科の授業や高校の卒業生を送る会へ
楽曲を提供したときの話は興味深かった。
こういうことができるメッセージ性を持った曲を
語りかけるようにいくさんは歌う。
心地よい音楽に包まれていると感じたのは
母としての強さとやさしさがにじみ出ていたからかもしれない。


三人目の演者は、アルケミストさん。
また、サポーターとしてボイスパーカッションの渡辺悠さんも出演された。
僕にとって一番衝撃的だったのは、即興演奏だった。
それは会場のお客さんから三つの言葉を挙げてもらい
それらをテーマとして即興で演奏するというものだった。
少なくとも一回は曲中にその言葉を出すというルールだ。
今回は「お大事に」、「春」、「北海道」がお題となった。
どこまで打ち合わせをしていたのかはわからないが、
なかなか忘れられない元彼女を忘れるために北海道に旅に出た
というストーリー性のある歌となった。
その場でできたとは思えないほどのクオリティだった。
(この方法で年間三百回程度の即興演奏をしているとのこと。)
やわらかく真っ直ぐな伸びのある声で聴いていて気持ちよかった。

最後はアンコールでアルケミストさんの「笑って笑って」という曲をみんなで歌った。
まーさんやきたはらいくさんもステージに立ってみんな笑顔で。


久しぶりのライブは改めて生演奏の良さを教えてくれるものとなった。
皆さんに感謝。