2014年5月24(土)「やまねひとり」@下北沢 lown
セットリスト
〈第一部〉
1,「STAR」
2,「スタートライン」
3,「ジャンヌダルク」
4,「空な色」
5,「努力の歌プランA」
6,「君を好きになったんだろう」
7,「へなへなん」

〈第二部〉
1,「手紙」
2,「誰よりも」
3,「P.S.」
4,「蒼き日々」
5,「Hahaha!Happy birthday」
6,「歌ってhappy!」
7,「花ざかり」

〈アンコール〉
1,「星の見える晴れた夜に」


開演時刻になり,照明が落ちる.
いつだって始まる直前が一番緊張するものだ.
このときのドキドキ感がたまらない.
ときにはその緊張がうまくコントロールできなくて困るけれど.
(何かの発表とか競争のスタート前とかね.)

1,「STAR」
ギターの音に身を委ねる.
ライブだからこそ感じられる音.
身体を震わす音が心地よい.
でも,ただ大音量ならよいというものでもない.
音色,歌声,空間等がそれぞれの役割を果たすことによって,
ライブでの音楽は成り立っている.
今日はどんなライブになるだろう.
そんなことを考えながら,
STARが描き出す夜空を想像していた.
(日が沈むのが遅くなってきて,
外はまだ明るかっただろう.
それでも,まーさんが「こんばんは」と挨拶したのは,
STARへの伏線だったのかもしれない.)


2,「スタートライン」
続いてスタートライン.
まーさんファンにとってはおなじみのナンバー.
ライブ初めての方も結構いらっしゃったので,
導入としてよかったかもしれない.
聴きなれた曲というのは,
「これいいよね!生で聴きたかったんだよ.」
という共感の確認ができる.
コミュニケーションにおいてはとても大事なことだ.
もちろん,ライブではCDとは違うアレンジが加わり,
単なるいいよねに終わらない.
このいいよねを表現するのに僕は苦労している.


~乾杯とMC~
やまねひとりでは恒例の乾杯.
ちょうど乾杯の合図のときには
照明が明るくなった.
さすがは何度もライブをしているlownさん.
こうやって,お互いの顔を合わせることで,
一緒に楽しもうねという前提を再確認することは大事だ.
だからこその照明オンなのだろう.
それから,レコーディングの面白さについてお話された.
歌詞やメロが変わり,ギターのみならず他の楽器が入る.
すると曲が新たな色をもつようになる.
その過程そのものが面白いと感じられるご様子だった.


3,「ジャンヌダルク」
そして,まーさんのデビューから歩んできた楽曲,ジャンヌダルク.
弱気なとき迷っているときに,背中を押し続けてくれた曲だと思う.
まーさんにとっても,僕にとっても,そして皆さんにとっても.
これからもよろしくね,ジャンヌダルク.


4,「空な色」
アルバム「空な色」からここまで歌ってきた.
すると期待されるのがこの曲.
まーさんのブログにも出ていた
「山根万理奈物語」にはなくてはならない曲だろう.
今回はなぜか「悲しみ」という言葉が印象に残った.
歌詞カードを見てみると6回「悲しみ」が登場する.
空な色においてはキーワードの一つだ.
誰しも心のどこかに悲しみがある.
諦めと言い換えてもいいかもしれない.
それは自分一人ではどうしようもできないことがあるがゆえ.
でもそれは自分の思い込みに過ぎないのかもしれない.
そう気付いたときから,自分の思い込みを打ち破るべく
歩き続けることが周りの景色を変える.


5,「努力の歌プランA」
今回はいつもよりリズムの変化が
はっきりわかるように演奏されていた.
そして,語りかけるような,また自問自答するような
感情的な表現に磨きがかかっていた.
特に音量を小さめでコントロールするファルセットの表現にぐっときた.
こうやっていろんなアレンジで
楽しませてくれるからライブに行くのはやめられないね.


6,「君を好きになったんだろう」
感情的な表現,特に切なさを感じさせる表現の深化が止まらない.
過去は過去,どうしようもできない.
変えることができるのは自分の過去の捉え方だけ.
まーさんは過去の恋愛をどう捉えているのだろうか.
なぜ,こんなふうに歌えるのだろうか.


7,「へなへなん」
第一部の最後はコールアンドレスポンスありのこの曲.
女性のお客さんがいつもより多かったということで,
男女別でのコールアンドレスポンスもした.
男性(声)コーラスに対しては
まーさん:「楽しそうでいいね~」
女性(声)コーラスに対しては
まーさん:「かわいい~~~,(男性の)皆さんもそう思ったよね~」
確かにかわいいコーラスだった...


〈第二部〉
1,「手紙」
これは,まーさんの優しい声に浸れる曲だ.
9月はじめにリリース予定のアルバムに
収録される予定とのこと.
アルバムが手元に届いたら,
寝る前の静かな夜にしっとり聴きたい.


2,「誰よりも」
初めて聴く新曲.
(一度島根で披露されたことはある.)
まーさん,これはずるい!!!
涙なしでは聴けないよ~.
母の持つ強さ,母への感謝を娘の視点で歌った曲だと思うが,
男である自分にとっても共感するところが多々あった.
(個人的に「おはよう」のエピソードがぐっときた.)
さあ全国のまーさんファンの皆さん,
新曲「誰よりも」をお楽しみに♪


3,「P.S.」
これも「君を好きになったんだろう」同様,
時間を忘れるほど聴き入る.
最後の盛り上がりに向かっていく高揚感がたまらない.


4,「蒼き日々」(作詞・作曲:フジ)
P.S.からMCなしで,続けての演奏.
これは効果的な進行だ.
P.S.から続くまーさんワールドが
さらにライブ会場を包み込んでいく.
曲の終盤では,まーさん自身が感極まってしまうほどの熱演.
蒼き日々,すごい曲だ.
まーさん,すごい歌手だ.
(歌うときは感情があふれ出さないように
コントロールできてなんぼだという意見もあるが,
一概にそうだとは言い切れないと思う.
そのライブの趣旨やアーティストの人となり,
普段の歌い方など,いろいろな要素が組み合わさって
そのときの「最高」もしくは「ベター」があるのではないだろうか.)


5,「Hahaha!Happy birthday」
会場には五月誕生日の方が三名いらっしゃった.
その方々をお祝いして歌う.
声を合わせて「おめでとう~!」
(生まれてきてくれて,
そしてここにいてくれて)
ありがとうと言えるときに言っておかないとねと
改めて感じるひとときだった.


6,「歌ってhappy!」
Hahaha!Happy birthdayの流れに乗ってさらに歌おう.
その盛り上がりのせいかまーさんついつい
「練習は要らないか」と口走ってしまったが,
やっぱり練習ということで一回練習する笑
でも一回でばっちりだった.
初めてのお客さんも結構いたように思うが,
皆さん乗ってきたようだ.
そして「うたって~」のコーラスでは
ハモリを入れる方まで現れる!
僕としては聴いていて楽しかったのでいいと思う.
ただ,みんながハモリパートを自分勝手にやりだすと収集がつかなくなるので,
ワンマンかつ箱が小さいといったハモリができそうな場合は
ハモリパートも含めてまーさんが練習に組み込んでしまえばよいと思う.
(今回が特別だったのか,それともハモリ需要は意外にあるのか・・・)


7,「花ざかり」
最近ライブでよく歌われている曲.
でも最後の曲として抜擢されるとは思っていなかった.
春から夏に変わりつつあり,
季節的にはこの曲を歌う機会が減るとおっしゃるまーさん.
そういわれると名残惜しさを感じてしまう.
らんらん~♪の合唱が会場に響いた.


〈アンコール〉
1,「星の見える晴れた夜に」
アンコールでまーさんを呼ぶために,
拍手だけでなく,万理奈コールが起こる.
まりなまりなまりなやまねまりなやまねまりな
といった感じに途中で「やまね」入ってくるw
登場したまーさんも面白くて笑ってしまったとこぼした.
このリラックス効果のためか,
のびのびとした声が出ているように感じられた.
YouTubeに初めてアップしたオリジナル曲「星の見える晴れた夜に」.
恥ずかしくはあったけれど,これをきっかけに
自分で曲をかいて歌う人なんだと認識されたのではないかと
まーさんは考えているとのこと.
とすると,シンガーソングライターとしてのまーさんにとっては
大事なターニングポイントとなる曲ともいえる.
山根万理奈物語の最後のアンコールとしてこの曲を選んだのは
これからも初心を大切に頑張っていくぞというまーさんの決意表明なのかもしれない.

まーさんはファンに囲まれた温かい場所でライブできるのは嬉しいとおっしゃっていた.
ファンとしてもまーさんファンに囲まれたライブというのは温かくて心地よい.
これからも一緒に気持ちのよい空間を創り上げていく仲間が増えることを祈りつつ,
このライブレポを終わりたい.お読みくださりありがとうございました.